中小企業のIT・DX ~ 弊社の実例概要 ~

大企業から中小企業まで、どこに行ってもDXという言葉が聞かれるようになりました。本来のDXとはデジタルを活用することでビジネスモデルや働き方に変革をもたらすことだと言えます。実際はDXとITの区別がついておらず、ただのデジタル化(IT化)をDXと言ってしまっている例が多いのが実状です。しかしながら、DX化でなくてもIT化を進めることは、その後のDX化につながる可能性があります。特に中小企業では大企業に比べ小回りが利きやすくその後の期待値は高くなります。

大企業の多くはもともとIT化が進んでいますので、本来のDXを進めないとあまり仕事が変わるということがありません。メール・チャット・オンライン会議・グループウェア等での情報共有などは当たり前のように導入されています。一方で、ITツールの導入で、これまでやってきたものを一気に変えるなどということは組織文化によって大変だったりします。根本的にビジネス全体を変革するような取り組みを進めないとDX化とはならないのですが抵抗勢力も多かったりして、大規模なお金をかけた割にうまくいかないということも起こります。結果、なんとなく”やった感”が出て反対も少ないRPAを導入して業務を自動化する程度に収まり、大企業なのにただのIT化で終わることがあります。

一方、中小企業はというと企業によりITの導入レベルにだいぶ差があります。例えば、自社のドメインがなく、仕事で個人のgmailを使っているということが普通にあります。打刻印字型のタイムカードを使っているのもよく見かけますし、実物の印鑑を押す書類などもあります。何か新しく便利なものを導入してみるということがなかなかできず、前から使用していたものを引き続き使って、お金や新たな時間をかけないようにするという考え方が多いようです。

このような状態なので、IT化やDX化を進めるところとそうでないところでどんどんと差が開いてしまうことになります。実際の現場を見る限り、まずはIT化をしてITに慣れるところからスタートしないといけないところも少なくありません。

弊社は現在、小規模企業に該当しますが、創業時からIT化やDX化を意識して業務を構築しています。事業・業務そのものを手探りで拡張をしているさなかであるため、発生しうる業務・データを考えながら、どのようにフロー構築・デジタル活用するかを調整しながら進めています。つまりはじめらかDXというわけではなく、まずアナログ業務をできるだけ排除し、汎用処理はシステム化・連携化を図れるように置き換えや連携することを意識しています。まだ整理ができておらず、今後統廃合や他のものへの置き換えが起こることは当然ですが、特に小規模企業は小回りがきき、スクラップアンドビルドしても影響範囲が狭いため、どんどんと変革がしやすいというのがメリットです。

今回は、法人設立手続き~設立2年目現在の弊社のIT/DXの状況実例ついて概要図を示します。まだ整理がついていないところもありますが、業務はある程度スムーズに回っています。また基本はミニマムプランやフリープランでの利用ですのでコスト(固定費)はほとんどかかっていません。利用頻度が上がってくるならグレードを上げる、利用する必要がなくなればやめるなど臨機応変に対応してある程度の形を作ることが必要です。

<行政関連手続き>

<社内業務>

IT化・DX化の切り口は、行政手続き/取引先とのやり取り/日常業務自動化/データ保存/会計処理 あたりがポイントになります。今後、それぞれについて記事にしていこうと思います。どのサービスを利用すべきかやどのように進めるかというのは、企業の状況や目指す方向性によって変わってきます。何から手を付けたらよいかわからない、とりあえず相談したいという場合は、弊社までご連絡ください。