中小事業者向けIT支援サイト紹介ーここからアプリー

 中小機構(中小企業基盤整備機構)のIT支援施策の一環として、「ここからアプリ」というWebサイトができています。このサイトを利用することでITが身近に感じられていない事業者様もITを活用してみようか、あるいは、ITって思ったほど難しくないかもしれないと感じられるかもしれません。近年話題のDX化とIT化は異なる概念ではありますが、中小企業の場合、まずIT化を試してみることでDX化につながることも少なくありません。この記事では、ここからアプリの活用について簡単に説明します。
ここからアプリのWebサイトは、こちら (クリックでリンクします)を利用して参照してください。このサイトはスマホにも対応しています(著作権の都合上、サイトの画面はかなり粗いモザイク・ぼかし処理をして元の画像が読み取れないようにしておりますことをご了承願います。)

Webサイトの概要(メニュー構成)

 ここからアプリの上部メニュー構成とその内容です。
・ここからチェック・・・・・・業種ごとに目的(経営課題・業務課題)に対応するお助けアプリを簡単に選んで探すことができます。
・アプリ検索・・・・・・・・・業種ごとに目的(経営課題・業務課題)に対応するお助けアプリを細かく設定して探すことができます。
・導入事例・・・・・・・・・・業種・地域ごとに目的(経営課題・業務課題)に対応した事例を探すことができます。
・アプリ選択ガイド・・・・・・業種を問わず目的(経営課題・業務課題)に対応するアプリの選び方の参考となる情報を確認できます。
・支援者の方へ・・・・・・・・(弊社のような)IT支援を行う人たち向けの情報がまとめられています。
・お役立ち情報・・・・・・・・IT導入支援施策(補助金や調査結果)や支援機関がまとめられています。

 アプリ選択ガイドの画面やお役立ち情報の各コンテンツへの遷移先画面ではサイドメニューから、特集記事やセミナー情報などを選択的に表示させることも可能です。

事業者の方向けの簡単な使い方

 ITに不慣れな方は「ここからチェック」の活用をオススメします。自分の業種にあったお困りごとをアイコンと合わせて選んでツールを探す(知る)ことができるので、非常に簡単です。ここからチェックのメニューをクリックすると以下のような雰囲気の画面(以下は粗目モザイク処理をしています)が出てきます。

自分の業種にあった画像をクリックします。以下では、理容・美容業をクリックした画面を表示します。以下のように左側に目的のカテゴリ、右側に対応するアプリやシステムのカテゴリが記載された画面が表示されます(以下では粗目のぼかし処理をしています)。ここで当該カテゴリ(ホームページ作成など)のアイコン(図)をクリックするとアプリの絞り込み画面、アイコン下の「アプリのガイド記事を見る」をクリックするとアプリの選び方の説明記事を閲覧できます(PCで見る方は、コントロールキーを押しながらクリックして別画面で表示するか閲覧後画面で戻るボタンを押してください。複数項目の閲覧をしたい場合にこの画面に戻る必要があります。)

ここでは、下の方にある「経営やお金の管理をしたい」という目的の会計アイコンをクリックすると(すべての事業者様に同じメニューがあります)以下のように、対応するアプリが検索されて表示されます(以下は粗目モザイク処理をしています)。

ここで興味のあるソフトをクリックするとその概要を確認することができます。以下では「クラウド会計ソフトfreee」をクリックしました。

 注意点としては、下の方にランニングコスト等の記載がありますが、これはある特定のプランを選択した場合の事例なので実際にかかる金額はこれより少ない場合もあります。通常、クラウド系のソフトウェアは複数プランがありプランにより金額が異なることが通例だからです。あくまでここに表示された情報は目安であるため、実際の判断は各システムやアプリの機能・金額などを総合的に判断する必要があります。
(弊社では、そのような判断の支援、比較情報の抽出等も行っております)

実際の活用について

どの業者様でもWeb閲覧さえできれば、「ここからアプリ」を利用して自社の課題解決につながるアプリの候補をみつけることが可能です。当該サイトには比較的簡単に導入できるツールが多いように見受けられます。例えば、ホームページ作成などでは、その場ですぐに作れるような簡単なものがそろっています。一方で将来的に複雑なことをしたいという場合には物足りなくなる可能性は否定できません。しかしながら将来のことを考えすぎてハードルを高くして何もやらなくなるよりはやったほうが良い場合もあります。ここに記載以外のシステムの情報や活用方法についての詳しい情報やアドバイスが欲しい場合は、弊社などIT導入支援を行っているコンサルタントに依頼するのが良いでしょう。例えば、上記のfreeeで言えば単に導入しただけでは活用は不十分でデータ連携して帳簿入力を省力化することが必要ですし、対応する税理士の方が当該ツールを使えないと意味がありませんから、総合的な判断をする上では、よきアドバイスをしてくれる方や必要に応じて実際に活用するための支援ツール作成等をしてくれる方が必要になります。弊社では、各種支援ツールの導入に際してのアドバイスだけでなく、実際の導入に付随する支援ツール等の作成も含め一貫して対応が可能です。

まとめ

・「ここからアプリ」サイトを活用すれば、自社の経営課題解決につながるシステムの情報を得られる。
・実際の導入については、複数の候補の中から自社の現状・課題等を総合的に考えて適切なものを選択する必要がある
・システムの利活用含めて、適切な判断や導入を行うためには専門家などアドバイスを受けたほうが良い